AIカメラの導入事例(工場)
三菱電機は、自社で開発した「作業時間の計測システム」を用いて、ベテラン従業員の行動パターンを分析しました。
郡山工場(福島県郡山市)で導入したところ、作業効率が10%アップ。時間がかかっている工程や、無駄な動きを検知し、新人研修に活かすことで作業の問題点を洗い出すことに成功しました。
組み立て時間を短縮でき、半年間で数百万円ほどの改善効果が見られました。
京セラ・滋賀野洲工場では、2022年7月1日より「AI自動排水監視システム」を導入しました。
従来は一定時間ごとに目視確認が必要でしたが、AIカメラの画像認識を導入したことにより、排水処理をするか否かの自動判定が可能に。人手不足解消に繋がりました。
24時間365日稼働しており、様々な気象条件にも対応可能です。
参考:KYOCERA JAPAN「京セラ滋賀野洲工場で、AI自動排水監視システムを導入」
AIカメラの導入事例(店舗)
そごう・西武では、22年4月18日から西武池袋本店、22年6月1日からそごう大宮店にて、AIカメラの顧客分析を開始しました。年間およそ7千万人が訪れるデパート。
以前は「商品を購入したお客様」の情報しか得られませんでしたが、AIカメラ導入後は「フロアにいるお客様」の、人数・年齢・性別まで調査可能になりました。
最大の特徴は、プライバシーに配慮している点です。
AIカメラは個人を識別できる一方、プライバシー保護の面で課題を抱えていました。しかし、今回そごうに導入されたものは「顧客個人を特定せず、属性のみ抽出する」タイプのAIカメラ。そのため、安心してお買い物が楽しめます。
参考:PR TIMES「AIカメラを活用した顧客分析の実証実験を開始」
イオンスタイル川口では、棚に陳列された商品に合わせて映像が流れる「シェルフサイネージ」を導入。調理の様子をリアルタイム配信するなど、売り場を盛り上げています!
店内には、合計149台のAIカメラが設置され、人数カウントや混雑状況・接客が必要なお客様を検知するなど、様々な用途に使われています。
またAIの年齢分析から、未成年の恐れがある方を見分けて「酒・たばこ」を販売しないことも可能です。
参考:流通ニュース「「イオンスタイル川口」にAIカメラ・シェルフサイネージ導入」
全国に256店舗あるスーパーマーケット「トライアル」でもAIカメラが使用されています。
導入されたのは、小売業に特化した「リテールAIカメラ」というものです。
具体的には、カートに商品を入れるだけで自動会計できる「レジカート」や商品棚の「欠品アラート」など、様々な場面で活用されています。
また、冷蔵棚にAIカメラを付けた「リテールAIショーケース」も設置。
2019年11月から、福岡・佐賀など12店舗で「2250台のAIカメラ」と「1700台のレジカート」が導入され、スマートストア化が進んでいます。
参考:流通ニュース「トライアル/福岡・佐賀60店「スマートストア化」AIカメラ活用」
以上、製造業における「AIカメラ」の導入事例について知りたい方の、参考になれば幸いです!