360度撮影できるメリット
360度防犯カメラのメリット1つ目は、「広範囲を撮影できる」点です。
360度カメラには、画角の広い「魚眼レンズ」が使われているものや、首を振って360度見回せるものなどがあります。混雑状況・人の流れを見るには、最適のカメラです。
また、映像タイプにも種類があります。例えば、局所的に見る「4分割表示」やパノラマビューが可能な「180度の2分割表示」、室内の全てを監視する「360度の全体表示」などです。
※映像イメージは、下記サイトをご参照ください。
参考:(株)トーカイセキュリティ「全方位魚眼カメラ」
360度防犯カメラのメリット2つ目は、「死角が生まれにくい」点です。
従来の防犯カメラである「ボックス型(バレット型)」と呼ばれる長方形のものでは、およそ90度の範囲でしか撮影できませんでした。その為、どうしても死角が生まれてしまいます。
一方、360度カメラは全方位をカバーできる為、死角が生まれにくくなります。
参考:デーリー東北「現場の映像、いつでも共有 青森県警、パトカーに全方位カメラ」
360度防犯カメラのメリット3つ目は、「設置台数が少なく済む」点です。
広範囲を撮影できる360度カメラを導入すれば、結果的にカメラの必要台数が減少するため、結果的に本体代・設置費用などが低価格に抑えられます。
そのため、コスト面でもメリットが大きいでしょう。
360度撮影のデメリット
360度防犯カメラのデメリット1つ目は、「画質が荒い」点です。
全方位を撮影できる一方で画質はあまり良いとはいえず、平均で300万画素〜500万画素が主流です。映像に歪みが生じる恐れもあります。
また1台のカメラに対して負荷がかかる為、映像が重く感じる場合もあります。
360度防犯カメラのデメリット2つ目は、「目立たないことから、犯罪抑止効果が薄い」点です。
360度カメラは従来のボックス型カメラとは違い、「丸くて薄い形状」のものが主流です。そのためカメラ自体の存在感がなく、目立ちません。
これにより、犯罪者の「監視されている」という意識が薄れ、結果的にあまり犯罪抑止効果が得られないことになってしまいます。
一方、周囲の景観を損ねない点はメリットといえます。
参考:日本経済新聞「銀座15カ所に防犯カメラ 町会など、高速無線で景観配慮」
360度防犯カメラのデメリット3つ目は、「真上からの撮影」になってしまう点です。
360度カメラでは、場所によっては真上からの撮影になり、カメラの真下にいる人物は「頭と肩」しか映りません。ある種の死角ともいえます。
そのため、人がいることは認識できても「顔・服装・手元の様子」まではわかりません。
これを防ぐには、カメラの真下にいる人物の全身がわかる位置に「別のカメラ」を設置することが望ましいでしょう。
以上、360度防犯カメラのメリット・デメリットについて知りたい方の、参考になれば幸いです!