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製造業にも!防犯カメラの動体検知機能の仕組み

2022-11-07 14:44 By おさかなosakana

動体検知とは?

動体検知(別名:モーション検知)」とは、撮影した映像の中で動きのあるものを認識し、お知らせ・記録などができる機能のことです。


具体的には、人の入退室管理・不審者の追跡などといった場面で使われます。製品によっては、動きを検知した場合のみ撮影することも可能で、録画容量の削減や映像チェック時間の短縮という点においても優秀です。


防犯カメラをはじめ、パソコンのWebカメラ・ドライブレコーダーなどにも活用されている機能です。

動体検知機能の仕組み

1.画像の変化量

動体検知機能の仕組み1つ目は、「画像の変化量」で区別する方法です。


映像は1枚1枚の静止画で構成されており、1秒間に何枚画像が使われているかを示す値「フレームレート(fps)」があります。これを前後の静止画と比較して、差が大きいほど動きがあったと認識されます


主に、防犯カメラはこちらの仕組みを使用しているものが多くあります



参考:日本経済新聞「演劇にも「動作検知」 俳優の動きにあわせて光で演出

2.温度変化

動体検知機能の仕組み2つ目は、「温度変化」で区別する方法です。


こちらは「人感センサー(PIR)」と呼ばれるものを用いて、人の体温から動体検知する仕組みで、主に、手をかざすと流れるトイレ・センサーライトなどに使用されています。


一方、周囲の気温・天候による誤検知のリスクもあります。


画像の変化量で動体検知するものとは違い、人物とそれ以外の物体(車や建物など)を区別できる点が特徴です。



参考:PR TIMES「コンパクトで目立ちにくい、人感センサー内蔵の小型防犯カメラ

動体検知できる防犯カメラを選ぶメリット

1.防犯対策の強化

動体検知できる防犯カメラを選ぶメリット1つ目は、「防犯対策の強化」です。


動体検知の効果が最大限活かせる環境は、常時動きのあるエリアよりは、時々動きのあるエリアです。そのため、夜間の侵入者の検知などで活用できます。


他にも、福祉施設で深夜に外出した人を検知できれば夜間徘徊」のリスクを下げることに繋がり、結果として建物に関わる人達の「安全」を守ります

2.データ容量の削減

動体検知できる防犯カメラを選ぶメリット2つ目は、「データ容量の削減」です。


映像に動きがあった場合のみ撮影することにより、SDカードやストレージの容量が少なくて済みます。これにより、電気代・データ量のコスト削減に繋がります。


また映像チェックする場合も、人の動きがあった時間帯のみ確認することで、長時間映像をチェックする手間が省けます

3.通知機能による、迅速なトラブル対応

動体検知できる防犯カメラを選ぶメリット3つ目は、「通知機能による、迅速なトラブル対応」です。


例えば立入禁止エリアに人の侵入があった場合リアルタイムで通知されることにより、その場で対応できます不審者の追跡・通報など、トラブルをいち早く解決に導けるでしょう。


カメラの設置による「トラブル回避効果」を最大限まで引き出せるため、製造業の無人倉庫・工場などの盗難対策にもおすすめです。



参考:日本経済新聞「ソニー出身者らがIoT会社、ウェブカメラの見守り事業


以上、防犯カメラの「動体検知機能」の仕組みについて知りたい方の、参考になれば幸いです!