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ワンケーブル防犯カメラとは?通常のカメラと比較

2022-11-07 14:48 By おさかなosakana

ワンケーブルカメラとは?

ワンケーブルカメラとは、電源供給と映像伝送が「1本のケーブル」で出来るアナログカメラのことです。


通常の防犯カメラでは、1本のケーブルに1役割が与えられている2ケーブルタイプがほとんどで、価格も安く展開されています。機器コストを抑えられる一方設置工事の手間や配線の煩雑さがデメリットでした。


しかし、ワンケーブルカメラを使用すれば配線がシンプルになります。



参考:ALSOK「監視カメラ用語集 -ワンケーブルカメラ-

ワンケーブルカメラの仕組み・ツーケーブルカメラとの違いは?

1.電源ユニットを挟む

ワンケーブルカメラの特徴1つ目は、「電源ユニットを挟む」点です。


通常のツーケーブルカメラの場合は、防犯カメラ本体とレコーダーの間にはケーブル配線のみ使用します。一方ワンケーブルカメラの場合は「電源ユニット(信号重畳ユニット)」を経由して、カメラ本体とレコーダーを繋ぎます


電源ユニットを挟み込むことにより、複数カメラの映像信号を合成することが可能になるため、ケーブルが1本で済むという仕組みです。最大出力数機種によって異なるので、購入する際にチェックしましょう。



参考:株式会社アルコム「RD-CA258 AHDワンケーブルカメラ専用 4CH電源ユニット


2.必要なケーブル数が減少する

ワンケーブルカメラの特徴2つ目は、「必要なケーブル数が減少する」点です。


仮にマンションで設置する場合、通常のツーケーブルカメラであれば、防犯カメラを1台設置するごとに、1つの電源プラグが必要になります。これでは設置工事・管理が容易ではありません。一方ワンケーブルカメラであれば、電源ユニットを経由するため、いくつかのカメラを1つの電源プラグにまとめられます


このように防犯カメラを「複数台設置」する場面では、恩恵を受けやすくなります。

ネットワークカメラは、ワンケーブルカメラとは呼ばれない?

ネットワークカメラにおいては、敢えてワンケーブルカメラという呼称を使いません


なぜなら、ほとんどの機種で「PoE対応ハブ電源とインターネット接続の配線が同じタイプ)」が導入されているからです。裏を返せば、全てのネットワークカメラがワンケーブルカメラであると言えます。


そのため「ワンケーブルカメラ」と呼ばれるものは、ほとんどがアナログカメラを指します。

ワンケーブル防犯カメラのメリット

1.長距離配線が可能

ワンケーブル防犯カメラのメリット1つ目は、「長距離配線が可能」な点です。


機種によっても異なりますが、ワンケーブルカメラは通常ツーケーブルカメラよりも、ケーブルが長く作られているケースが多くおよそ200m〜500mほど配線できます。


そのためスタジアムなどの大型施設や、マンション・ビルなど広い場所でよく使用されます。

2.配線にかかる工数を削減できる

ワンケーブル防犯カメラのメリット2つ目は、「配線にかかる工数を削減できる」点です。


ワンケーブルカメラであれば、通常のツーケーブルカメラよりも、設置工事の時間・工数削減が可能なため、結果として工事費用を安く抑えられます


必要なケーブル数もおよそ半分設置台数が多ければ多いほど、メリットが大きくなります

3.見栄えが良くなる

ワンケーブル防犯カメラのメリット3つ目は、「見栄えが良くなる」点です。


ケーブルが1本にまとまることにより配線周りが整理され、見栄えがよくなります。特にお客様の目に留まりやすいショッピングモール、子供が動き回る福祉・保育施設などでも役立ちます。


また掃除や、設置場所の移動の際にも、無理なく作業できることでしょう。



参考:PR TIMES「東京都荒川区立幼稚園・小学校・中学校40校(園)へHD-TVI フルハイビジョンカメラシリーズ 納入


以上、ワンケーブル防犯カメラについて知りたい方の参考になれば幸いです!