スマホから監視できる防犯カメラとは?
スマホから監視できる防犯カメラとは、ネットワークカメラのことです。
ネットワークカメラとは、インターネットに接続されている防犯カメラのことで、ネット回線を通じてパソコンやスマホから遠隔監視ができます。PoE(Power over Ethernet)により、配線がシンプルでかんたんに設置できる点が特徴です。
カメラ本体には、1台ずつ「IPアドレス(ネット上の住所のようなもの)」が割り当てられており、「IPカメラ」と呼ばれることもあります。
参考:石渡電気株式会社「ネットワークカメラの基礎知識」
スマートフォンからの監視方法
スマートフォンからの監視方法1つ目は、「専用のアプリを使用する方法」です。
防犯カメラによっては、メーカーが「専用アプリ」を提供している場合もあり、これをスマホ端末にインストールすることで、遠隔監視が可能になります。
アプリから監視するため、ネット環境さえあればどこからでも監視できます。
アプリによってはリアルタイム監視や、動体検知が可能なものもあるため、カメラ本体を購入する際にチェックしておくと良いでしょう。
スマートフォンからの監視方法2つ目は、「クラウド上に保存された映像を見る方法」です。
防犯カメラの機種によっては「クラウド録画サービス」を提供しているものもあります。従来のカメラは、映像がSDカードやビデオレコーダーに保存されており、視聴するには機器のある場所まで足を運ぶ必要がありました。
しかし、カメラの映像をネット上に保存できる「クラウド」というシステムを利用すれば、スマホから防犯カメラ映像が視聴可能です。これにより遠隔監視が実現されました。
スマートフォンからの監視方法3つ目は、「Webブラウザから監視する方法」です。
製品によっては、アプリを使用せずにChromeやSafariなどのブラウザから直接見ることも可能で、IDやパスワードによって管理されます。
アプリをインストールする手間が省ける点がメリットです。
遠隔監視システムの活用事例
遠隔監視システムの活用事例1つ目は、建設業を営む「株式会社関西マサル」です。こちらは施工管理者が「建設現場」の映像を見ることで、実際の作業の様子や現場をチェックし、遠隔サポートした事例となっています。
建設業では、施工管理者が不足しているという問題があり、工事の判断を現場にいる職人に任せるしかないケースも多発していました。
しかし、遠隔監視システムを導入したことにより「現場写真」だけではわからない細かい部分まで把握でき、リアルタイムで的確な指示が出せるようになりました。
第三者が客観的にチェックすることで、業務効率化にも繋がりました。
遠隔監視システムの活用事例2つ目は、ブライダルジュエリー店を営む「株式会社イング」です。高価な商品を取り扱うお店であるため、以前から防犯カメラ自体は導入していましたが、事務所のモニターでしか監視できないことに不便さを感じていました。
そこで自分たちで移動できる防犯カメラを…と考えたときに、ネットワークカメラへの切り替えを決意されたようです。アプリ監視が可能になってからは、スタッフ全員で防犯カメラ映像をチェックするようになり、安全面の向上に繋がりました。
防犯以外にも、お店の混雑状況などを分析して「接客の質」を高めるといったマーケティング戦略にも役立てています。
参考:safie「スタッフ全員で映像確認・防犯と接客をスマホで簡単に。ブライダルジュエリー店「ING」でのカメラ活用例」
以上、スマホから監視できる防犯カメラについて知りたい方の参考になれば幸いです!