AIカメラ活用ドットコム

2023年1月19日(木) 『現場の安全対策・生産性向上 AIカメラ活用セミナー』開催報告

2023-01-30 21:40 By info

はじめに

製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。人手不足・製造業全体の高齢化、それに伴う技術継承・人材育成の遅れや、ウクライナ危機による物価の高騰、その上昇分を自社製品の価格に転嫁しきれていないこと、そして人件費なども上がり続けており、製造にかかわるコストは右肩上がりになってきています。また、製造業における死傷事故の件数は年間約30,000万件近く発生、死亡事故は100件程度発生しています。一度労働災害が発生すると、社員やその家族、取引先への影響も考えられ、経営していく上では無視できない問題です。


これらの課題に対して、工場や業務の見える化を進め、生産性向上・人材育成を進めること、危険の見える化を進め、事故を未然に防ぐ仕組みづくりや作業者の安全意識を向上させる必要があります。


第1部 AIカメラ 実際の導入事例・デモンストレーション
~現場の安全対策・生産性向上につながるAIカメラ活用方法~

セミナー第一部

AIカメラの安全対策への活用

〇フォークリフトの人身事故防止システム

 ~フォークリフトの人身事故「ゼロ」へ~

【機能】

・センサ類ではできないAIによる「人」の検知

・カメラで撮影した映像を手元のモニタに表示・録画

フォークリフトの人身事故システム
フォークリフトの人身事故システム

〇エリア内異常検知システム

 ~危険設備への巻き込まれ防止対策~

【機能】

指定エリアの侵入を検知して警報やパトライトでアラート

・設備と連携することで緊急停止させることも可能

エリア内異常検知システム

AIカメラの生産性向上への活用

〇工場の見える化システム

 ~24名の工場で生産高1.7倍に向上~

【機能】

設備の画面や積層信号灯の表示から生産設備の稼働状況、作業員の有無などを判断し、リアルタイム集計・分析し、あんどん表示

工場の見える化システム

〇作業の見える化システム

 ~3人1組のライン作業効率10%向上~

【機能】

・人流分析:人の動きを描画し、作業者の動きを見える化

・作業分析:作業者の手指を認識して作業の見える化 
作業の見える化システム
作業の見える化システム

第2部 工場が目指すべき改善の方法
~他社事例に学ぶ!失敗しづらい生産性向上・DXの進め方~

セミナー第一部

生産性向上・DX 成功の10ステップ

様々な会社の成功事例や失敗事例を分析する中から導き出した『成功するための10ステップ』があります。

①現場の流れに沿って個々の従業員が行っている作業の洗い出しを行う
②上記で確認した作業でそれぞれ対策の方向性・打ち手を考える
③検討した方向性・打ち手を行った際のメリットを考え、優先順位を決める
④優先順位が高い打ち手から改善策の企画をはじめ、取り組み始める
⑤検討した方向性・打ち手で実施に向けてパートナーが必要であれば、パートナーに連絡をする
⑥検討した方向性・打ち手は一度に進めようとせず、作業の一部から少しずつ始める
⑦検討した方向性・打ち手を現場の従業員に試してもらい、フィードバックを受ける
⑧従業員からのフィードバックを受けて、方向性・打ち手の仕様を再度固める
⑨上記6から8を繰り返し、導入できるようになったら全社での導入を進める
⑩導入した打ち手は定期的に効果が出ているかを確認し、更によくなるよう改善作業を行う

セミナー参加者からの声

セミナーにて記載いただいたアンケートから抜粋させていただきました。ご協力くださった皆様ありがとうございました。


Q.セミナーで参考になったこと

・AIカメラの活用、DXの仕組み、他社の事例

・生産性向上・DXの進め方について事例に合わせて説明がありわかりやすかった

・生産性向上へのアプローチの仕方


Q.今日・明日から自社で取り組みたいこと

・生産性高の向上

・AIカメラについて活用方法を検討したい

・DXの活性化

・現場でAI導入に向けて何ができるか確認